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【思考実験】複数通貨について考える  (ログ容量 : 15,897 バイト)
 
01: bewaad  2004/02/15(Sun) 20:04
リフレ政策関連の応用問題として、
(国内)複数通貨制についての思考実験をするスレです。
↓のような議論を踏まえ立ててみました。
http://www.ichigobbs.net/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0874&rs=300&re=322&fi=no
http://www.ichigobbs.net/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0836&rs=923&re=977&fi=no

参考ページ(最適通貨圏関連)
http://www.cm.hit-u.ac.jp/ogawa/kokusai_faculty/8-tuukatougou.pdf
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/~sshirai/BOOKSPAPERS/MATERIALS/199912/srij_mat199912.html

以下、趣旨を敷衍させていただきます。
世には貿易財と非貿易財がありますが、一定量の非貿易財の供給が社会的に要請され
(非貿易財の供給には外部性があると言ってもいいのかもしれません)、
それがために貿易財生産セクターと非貿易財生産セクターの間においては、
資本ないし労働資源の最適配分が行なわれ得ないと仮定すれば、
1.貿易財の生産性>非貿易財の生産性、という格差が維持され、かつ、
2.貿易財生産セクターから非貿易財生産セクターへ何らかの所得移転がなされる、
ということになります。

他方で為替レートが中長期的には貿易財に係る購買力平価で決定され、かつ、
金融政策が為替レートに対して中立になるよう行なわれる場合には、
変動相場制の元では非貿易財生産セクターにとって金融政策は常に引き締め気味になります。
(続く)
 
02: bewaad  2004/02/15(Sun) 20:05
(続き)
以上の帰結として上記2.の所得移転は財政政策によってなされることになり、
端的には国庫補助金及び地方交付税交付金がその所得移転を主として担っているのではないか、
しかしそうした財政政策には無視できない副作用があるとすれば、
貿易財と非貿易財を別通貨とし、
それぞれが異なる金融政策を採用することにより資源配分を変更するのはどうか、
というのが私の問題意識です。

参考ページ(貿易財・非貿易財での調整の不完全性関連)
http://www.post1.com/home/hiyori13/krugman/japtrapj.html
http://www.fri.fujitsu.com/open_knlg/review/rev063/review09.html

議論のたたき台として次のスキームを考えてみました。
・日本円を「国際円」と「国内円」に分け、「国際円」にのみ外為決済を認める。
・「国際円」は基本的に従来と同様の金融政策スタンスを維持する。
・「国内円」は基本的に対「国際円」レートを固定するが、
 金融引き締め/緩和の必要がある場合にはレートの切り上げ/切り下げで対応する。

前提がおかしいというものから前提はあっているけどスキームがおかしいというものまで、
いろいろなご指摘をいただければと思います。

初めてスレを立てたのですが、皆様にとって価値のあるものになれば幸いです。
 
03: 名無しさんの冒険  2004/02/15(Sun) 22:51
うー、
前提ですけど、国際円でも非貿易財は購入できるんですよね。
 
04: bewaad  2004/02/15(Sun) 23:52
>>03
あんまり考えてませんでしたが、業者によるということになるでしょう。
制度的に仕組むのは上記のみだという前提に立てば、
非貿易財に関する資金決済を国際円で行なうことを禁ずるものではないですから、
国内円で仕入れている業者であっても、
国際円を取り扱うことによる売上増>両替コストだと予測すれば、
そうした業者は対顧客で国際円の受け取りを行なうはずです。
 
05: 名無しさんの冒険  2004/02/16(Mon) 23:58
地域通貨も、北海道円、東北円、東京円などといったように複数あるわけですよね。

各地域のGDPやインフレ率は「国民経済計算」からとって、適切な金融政策をとるとすると、
三大都市圏通貨は高くなりそう。沖縄円が安くなるだけでも効果はあるのでは、と素人考え。
 
06: bewaad  2004/02/17(Tue) 01:02
国内円を複数にするかどうかについても議論があると思います。
各種ファンダメンタルズが非同調的であればあるほど異なる金融政策を採用できるメリットが大きくなりますが、
あまり分けすぎるとコストがかさむことになりますから、
国際/国内の二通貨としたのはその当たりのバランスが適当かと思いましたので。

いわゆる内外価格差の存在は、国際円≒東京円が切り上がる傾向にあることを示唆しているのでしょう。
 
07: 名無しさんの冒険  2004/02/18(Wed) 09:56
bewaad氏、思考実験であっても、過去の一定事例に対する考察があってこそ、議論が発展するのではないだろうか?
そこで提案なのだが、江戸末期(リセットボタン直前)の金融政策に重点をおいて観察するというのはどうだろうか?時期的には、大塩平八郎の乱〜幕末まで
資料としては、川路聖漠の日記ゃ周辺記が役立つと思う。
下級武士ながら、勘定所の試験に合格(現在の財務官僚)。優秀だったため、幕末の
混乱期にその才能をかわれて
勘定組頭 → 佐渡奉行(金山管理)→ 奈良奉行 → 大阪奉行 → 勘定奉行
と出世した。

少々大変な作業だとは思うが、やる気がある人間がいたなら思考実験の範囲を超えて
複数通貨が存在した時代の金融政策について、なんらかの分析が出来るかもしれない。
あくまで、提案に過ぎないのだが。
 
08: 名無しさんの冒険  2004/02/21(Sat) 16:38
今の日本は複数通貨とはいえないの?
何年か前、外為法改正で円もドルも
自由に使ってよいとなったんでなかったっけ。
ドルは、街ではあんまり流通していませんが、
なんで。
 
09: 名無しさんの冒険  2004/02/21(Sat) 17:21
>>08
それを言うなら香港でしょう。ドルでも円でも買物できます。

しかし、bewaad氏がここで提案しているのは一国で複数の通貨を発行しコントロール
する体制なので、外国の通貨の使用はちょっと話が違うと思います。
 
10: 名無しさんの冒険  2004/02/21(Sat) 18:52
実際に国内の複数通貨の自由発行論のモデル分析はあるのかな? Woodfordが昔
書いていたようだけど

 
11: bewaad  2004/02/22(Sun) 02:38
いろいろと発展の萌芽が見られてうれしいです。

>>07
幕末の通貨と金融政策といえば、
開国による金流出→万延小判の発行による金の切り下げ→インフレ
というのが最も有名だと思うのですが、
そのとき銀経済圏がどうなったのかよくわからないんですよね。
二分銀などは改鋳しなかったはずなので、相対的に切り上げられたことになるのでしょうが、
言及されていないってことはほぼ同じインフレ率だったといえるのかな?

参考ページ(江戸時代の貨幣改鋳について)
http://www.imes.boj.or.jp/japanese/zenbun99/yoyaku/kk18-4-2.html

ちなみに川路聖謨は、小栗忠順や水野忠徳らと並んで、
私が官僚たるものかくあるべし、と敬愛する人の一人でもあります。
そんな彼の日記に当たって経済学的知見を導き出せればすばらしかろうと思いつつ、
手に余る作業であることは疑いの余地が無いわけで。。。

>>08, >>09
複数通貨は手段で、目的は複数金融政策ということです。

>>10
おお、素晴らしい!
アカデミシャンではない私ですが、それが一般にオープンになっているなら
(例えばeconlitには私はアクセスできないので)、
スレ主としてチャレンジしてみたいと思います。
数式が出てくれば挫折することはあらかじめお断りしておきますが。(w
 
12: 名無しさんの冒険  2004/02/22(Sun) 08:40
>>11 いや、実はいまから10年前に複数通貨モデルの研究をある人と
やっていたんですが、なかなかまとまらなかった。10年前のものでよければ
後で文献一覧でもここに書き込みましょう。

 
13: 12  2004/02/22(Sun) 09:14
日本とアメリカの複数通貨の時代を理論的視座で整理したのは次。複数通貨の簡単なマクロモデルもある


藪下史郎『貨幣金融制度と経済発展』有斐閣 の10、11章

古典的な議論は

ハイエク『貨幣発行自由化論』

フリーバンキング派の研究はやはり複数通貨論をやる上では必修
わたしが関心をもっていたときは以下の論集がでたばかりだった。
Free banking 、edited by Lawrence H. White. : E. Elgar Pub., 1993.
これは三巻本でした。この中のクラインなどの論文が古典的なもの

The business of banking, 1891-1914 、 C.A.E. Goodhart. : Gower, 1986

の中の日本の明治期についても参考になる

先に紹介したWoodfordの論文は次です
Monetary Policy and Price Level Determinacy in a Cash-in-Advance Economy
Economic Theory.の1994に掲載

とりあえずこんなところあげときます

 
14: 12  2004/02/22(Sun) 09:23
Woodfordの論文の問題意識は、複数通貨が発行される経済では通貨間の
交換比率が不決定になる(法的規制などが存在しないとき)ということを
示しているからです。この種のテーマも多くの論文を生み出しているはずです

 
15: 12  2004/02/22(Sun) 15:26
間違えてしまった。>>13にあげたWoodfordの論文よりも下の本に収録されている
もののほうがスレ題にふさわしい。同じ論文集の中のWeilのほうがよみやすい
記憶がのこっているけど

European financial integration ,edited by Alberto Giovannini and Colin Mayer.
: Cambridge University Press, 1991

Michael Woodford
Currency competition and the transition to monetary union : does competition
between currencies lead to price level and exchange-rate stability?
Philippe Weil
Currency competition and the transition to monetary union : currency competition
and the evolution of multi-currency regions Philippe Weil

 
16: 12  2004/02/22(Sun) 15:28
>>15の論文のテーマはすでに>>14に書いたものと同じです。
それと日本では松山公紀氏が書いているはず。その要約も日本語で何かの論文集
の中にあったような?

 
17: 12  2004/02/22(Sun) 15:33
たびたび失礼。以下のすごい面子の論文だった。
清滝、松井、松山の
Toward a international currency" Review of Economic Studies (1993)

それとここまででてくると、岩井克人の貨幣論(たしかworking paperでしか
読めないもの)も関連してくる。上のKMM論文の要旨は『現代の経済理論』の
清滝氏の論文の中でよめたはずでは

 
18: bewaad  2004/02/25(Wed) 22:35
>>12
いろいろと挙げていただいたものから、
まずは藪下本を入手いたしました(日本語なので(w)。
この手の書籍を職務の一環で紐解ける仕事場ではないので、
いつまでには読みますと申し上げられませんが、
腰を据えて取り掛かりたいと思っています。

改めまして、12さん、ありがとうございました。
 
19: 名無しさんの冒険  2005/05/06(Fri) 11:42
age
 
20: 名無しさんの冒険  2005/05/14(Sat) 11:09
地域通貨と国際通貨の2重通貨システムを提唱するベルナルド・リエター氏

http://www006.upp.so-net.ne.jp/ott/bookreview25.htm
http://www.election.co.jp/column/2002/k20021024.html
http://members.at.infoseek.co.jp/chiikithuuka/index-37.html
 
21: 名無しさんの冒険  2005/05/14(Sat) 11:48
複数通貨の導入動機は、
1)民族通貨の創設準備
2)マルクス的貨幣の投機需要の完全排除

それなら、公務員の給料は全額地域通貨にしなよ。できっこないじゃん。
 
22: 名無しさんの冒険  2005/05/14(Sat) 16:24
単純に考えると、金本位制では、キャッシュは金一種類であるべき。
現在なら、決済機構を公的機関が独占すれば、どこで決済しても費用は同じにできるのでは?
複数通貨ではなく、決済手段は一種類とする。
その目的は、信用を、決済手段を一種類にすることで、定量化することとする。
で、経済活動の調整で、機能するのは、価値安定の通貨の量の変化で表わされる価格の変化であると。
で後は個々の経済人が、個々の判断で債券を発行すれば良いのでは?
問題は、どのように決済手段を管理するか?なのですが
商品バスケットを可能にする形で供給するのが良いのではないか?
一種類の決済手段はかつての金と同じだから、取引自体では変化しない、つまりゼロサムである。しかしそれでは閉塞してしまうから、付加価値額をk%ルールとして、商品バスケットを可能にする所得としての形で新規供給する形としてみる。こうすると、ゼロサムからプラスサムが可能になります。しかも社会保障が一元的に、インフレ防止的に実現可能であると。しかも気が付くと、中央銀行は入らないのではないか?
商品バスケットで実現する通貨の新規供給のやり方は、現実社会に似せて、給料の差として差を付けて、能力の向上で昇給するというかたちを取れば、現在ではよく揉める切り上げろ、嫌だという論想を避けることができないか?しかも昔ながらの「貯蓄は大事です」という金言が合理的に復活する。

決済手段は一元的にする、しかもその新規供給こそ公平に行い、自由と機会を保証する。かつ明確に成長志向とする=ゼロサムではなくプラスサム。
で、今後は個人勘定から自己責任で為されるであろう、通貨の使用は、市場原則で管理すると。ポイントは、通貨管理自体で統一的な社会保障を実現してしまう、そうすることによって、市場機能の根幹であるリストラやデフォルトを問題なく処理可能になりましょう。
 
23: 名無しさんの冒険  2005/05/14(Sat) 17:34
>>22
えっと…これ、コンピュータが自動生成した文章ですか?
だとすると割とよくできてるほうですね。

人間が書いたものなら、悪いけど何言ってるのかさっぱりわからない。
 
24: PK  2005/05/14(Sat) 18:25
これは、貿易財に関して、全てドル表示にして、非貿易財は円表示にしたらどうなるか?という近似で考えた方が良いな。
 
25: 名無しさんの冒険  2005/05/16(Mon) 13:07
19世紀、
まだ貨幣制度が一元化されてなかった混乱期に
戻そうとするのか
 
26: 名無しさんの冒険  2005/05/16(Mon) 22:45
エンデが言うようにお金が利子を生んでさらにその価値を増やしていくことが問題かと。
しいては経済も拡大成長しか許されなく縮小すると破綻してしまう。
日本は人口減少社会に入るから放っておくと経済は縮小して破綻を来す。
それを回避するために「増やさなくてもいいお金」を作ってバランスを図る、
ってことは出来ないものなのか。
 
27: PK  2005/05/21(Sat) 14:49
四国を通貨特区にして、台湾・韓国の戦争リスク分散投資を呼び込めばいい
四国円は、人民元と台湾ドルと韓国ウォンと日本円のバスケットにすれば、
いい
 
28: 名無しさんの冒険  2005/05/21(Sat) 15:01
四国って、一番在日勢力が少ないところなのね。そういう意味でもPKはすごいね。
 
29: PK  2005/05/21(Sat) 23:20
台湾の企業には分散投資に適当な国が無い
韓国のまともな企業家も、今の民主党路線が続けば、国を逃げ出したくなるだろう
東アジア共同体より、四国円の方が可能性が大きいし、米国も文句が少ないだろう
 
30: PK  2005/05/21(Sat) 23:28
瀬戸内海は、今も降水量が少ないのだろうか?
広東省やベトナムの渇水が気になる
 
31: 吉田豊昭  2005/11/11(Fri) 15:45
私は電子マネーの仕組みが判ります。
電子マネーを使うと「円」と地方通貨の切り替えが自動的に出来ます。
例えば、佐賀県の地方通貨の単位を「佐賀」として、佐賀県で「円」の公共事業と
「佐賀」での2本立ての予算を執行して、「佐賀」公共事業を受託した企業に「佐賀」で
支払い、従業員の給与の一部を「佐賀」で支払います。
また、その「佐賀」が佐賀県内の小売業や県立学校の授業料や県立病院の支払いにあてられて、
その決済を電子マネーで行い、収支の記帳を自動化できます。
また、電子マネーの「佐賀」の在高が無くなると、自動的に「円」決済に自動化できます。
電子マネーへの「佐賀」のチャージはネット上の「佐賀」ンお口座から自宅のパソコンで
行います。
私には、地方通貨の意味や役割は良くわかりませんが、「円」と地方通貨の
シームレスな使い心地を実現することは出来ると思います。
これが、実現できれば、地方通貨は実現できませんか?

佐賀県の経済活性化に地方通貨が使えないかと考えている者です。
よろしく、ご指導頂ければ幸いです。

なお、私のこと、及び電子マネーの詳細は
http://www3.ocn.ne.jp/~csl/ をご参照下さい。
 
32: 名無しさんの冒険  2006/02/27(Mon) 01:11
31さん 「円」と「佐賀」の交換レートはどの様になる前提ですか?
 
33: 名無しさんの冒険  2006/08/09(Wed) 19:32
最適通貨理論

 
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